今回は、投資に否定的だった私が、投資をしようと決意するきっかけになった出来事と、その出来事から私を救ってくれた娘の話。少し長くなるので、2回に分けて書きたいと思います。
私は人付き合いが得意な方ではありません。それでも子どものためにと思い、児童館や市の子育て広場に頑張って通っていました。最初は緊張しましたが、先生方も優しいし、お母さん同士の距離もそんなに近くなく、子どもも色んな玩具があるので喜んで行っていました。何ヶ月か経った頃、そこで知り合ったとても話しやすくて親切なお母さんから、
「今度一緒に友達の家の料理教室に行こうよ」とお誘いを受け、普段ならそういう場には行かないのですが、見知らぬ土地で初めて知り合った方からのお誘いが嬉しくて、緊張半分楽しみ半分で料理教室を主催しているお宅に伺ったんですが、、
世の中甘くはないですね(私が甘かったのかな)、某有名なマルチの勧誘でした。。
私を誘ったお母さんも、最近30万ほどするお鍋セットを購入したとのこと。。さすがにいきなり購入は迫られませんでしたが、私の娘が通う予定の幼稚園のママさんたちと私は絶対に合わないから、浮いた存在にならないように自分たちの(マルチの)グループに入れてあげるね、という話をされました。その方々の子どもは二人とも違う保育園で、娘の通う予定の幼稚園のことは何も知らないのに。。
普通に考えたら、逆に誰がそんなグループ入りたいんですか?!って突っ込みたくなるところなんですが、私はまだしも子どもが幼稚園で嫌な目に遭ったらどうしよう、、という考えばかりが頭の中を駆け巡って、冷静な判断が出来ない状況でした。そこに更なる追い討ち。
「来週幹部の人と話してもらうから予定空いてる?良かったね、一生の仲間に出会えるし、人生観変わるよ!」と。
(はい、本当に人生観変わりましたよ。しばらく自分の周りにいるお母さん方や、支援センターの先生たちもみんなそのマルチの会員ではないかと本当に不安で、誰のことも信用できなくなりましたから)
この勧誘を断ったら娘はどうなるのだろう。。いっその事この土地から引っ越そうか。。そこまで考え始めていたとき、
「ママ〜💕」
と子どもが無邪気な笑顔で私の膝に抱きついて来たのです。その笑顔を見て、この子には嫌なことは嫌だと断れる子になって欲しい、そのためには私がその姿を見せなければ、と思いました。そして今がそのときでした。
「来週は、空いていません」
「忙しいの?いつなら空いてる?」
それでもしつこく勧誘。でももう揺らぎません。世界で一番大切な娘が勇気をくれたから。
「全く予定はありませんが、空いていません」
さすがにここまで言うと、それ以上は何も言われず、私もそのお宅を後にしました。その後、この方々とは何の交流もありません。
帰る道中、西松屋の駐車場に車を停めて気持ちを落ち着かせました。子どもが、ママどうしたの?と心配そうに顔を覗き込んで来て、私は娘を抱きしめました。緊張の糸がプツリと切れて、涙がボロボロと溢れました。本当はとても怖かったのです。当時まだ1歳9ヶ月だった娘はそんな私を、ただうん、うん、と頷いて抱きしめてくれました。勇気をくれてありがとう。
その方がどういう気持ちで私に声をかけたのかわかりませんが、私と娘の今後の人間関係を引き合いに出して不安にさせる勧誘方法はとても恐怖で不快でした。そして、人付き合いが苦手ながらも頑張って外に出て行って、初めて親しくなれたと思った方からそんな勧誘を受け、本当にショックで、とても落ち込みました。。
そんな風に勧誘されるなら、
「ノルマがあるからちょっとだけ助けてくれないかな?」
と率直に頼まれた方が良かったです。
この出来事がショックでしばらく人間不信で立ち直れませんでしたが、今は考え方を改めて笑い話に出来るくらいになりました。
不快に感じる人間関係は要りません。
すごく長くなりました。続きは後編で、この出来事がどうして投資を決意するきっかけになったかを書きますね。最後まで読んで下さった皆様、どうもありがとうございます。